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魔女のカフェを訪れる者たちとの不思議で暖かくちょっぴり切ない物語『魔女たちは眠りを守る』

  • sw2406
  • 2024年11月6日
  • 読了時間: 3分


目次



価格・出版社・ページ数


価格:1600円+税


出版社:角川書店


ページ数:306ページ


著者情報


著者・経歴

村山 早記

児童文学作家・童話作家


1963年 1月17日長崎県生まれ やぎ座

『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞優秀賞・椋鳩十童話文学賞受賞


主な執筆作品

『シェーラ姫の冒険』(童心社)

『コンビニたそがれ堂』・『百均の魔法』(ポプラ社)

『アカネヒメ物語』・『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(徳間書店)

『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(PHP研究所)


げみ氏との共著

『春の旅人』『トロイメライ』


エッセイ

『心にいつも猫をかかえて』




本の簡単な紹介・あらすじ

魔女はすべてを覚えている。 ひとの子がすべてを忘れても。どこか遠い空の彼方へ、魂が


去って行こうとも。 そして地上で魔女たちは、懐かしい夢を見る。記憶を抱いて、生きて


ゆく。


その街は古い港町。 桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。 赤毛の長い髪


をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。 名前は、七竈・マリー・


七瀬。 目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェ


バー。


面白かったところ

普通では起こりえない奇跡のような出来事が織りなす魔女と人々の物語には心惹かれました。


ほっこりするような暖かいエピソードもあれば、切ないけど救われるような物語もあり


魔女の暮らす世界のお話を感じる事が出来ました。


個人的には西洋人形が少女の魂のかけらを故郷まで連れていく話がグッときました。


小さい身体で懸命に歩き、道中で行き場を無くした獣の魂の群れたちに送り届ける手伝いを


してもらい、ボロボロになりながらも三日月町にたどり着き最終的には朽ち果ててしまったが


しっかり家族のもとへ送り届けたその意思がとても美しく感動しました



読了時間

4時間


評価

読みやすさ

童話作家の作品ということもあり読むのが難しいということはない


テンポ感

章ごとに起承転結はっきりしているためサクサク読める


分かりやすさ

現代日本を舞台にしているのと子供でも分かりやすい文章で理解しやすい


どんな人におすすめ


・少し不思議な物語が読みたい人


・童話ようなの世界が好きな人


総括・感想

対象年齢10~30



おすすめ度:★★★★★

子供も大人も楽しめる素敵な童話だと思います


感想

魔女が住む町とそこに住む人々との素敵な出来事が詰め込まれた素敵な物語でした。


七瀬や二コラ、魔女たちは長い年月を過ごすにあたって悲しい事件や掬えなかった理不尽な


どもあって、全てを覚えている魔女たちはそのようなことも覚えており、


死後やそれに瀕する人々がカフェバーや魔女たちを通して救われた魂や人々は


ある意味魔女たちの心も救っているのではないかとおもいました。


今も魔女たちは人知れず町を守っているのでしょう、この先も長い年月を。


このレビューを読んでいるあなたも暖かくもすこし切ない童話の世界を訪れてはいかがでしょうか。




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