嬉しい悲鳴を上げてくれ
- sw2406
- 2024年7月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年8月8日

本の簡単な紹介
この本はロッキング・オン・ジャパンという雑誌の『opportunity & Spirit』というコーナーで連載されていた短編小説・エッセイをまとめたものに書き下ろしを何本か加えたものを1冊にまとめたものです
構成は小説2部25話・エッセイ2部26話・ボーナストラック4話の計5部55話構成になっており様々な話を読むことができます
1話1話がサクッと読めて面白い話が多いので次々に読んでしまいます
個人的に面白かった話を下で2つほど紹介させていただきます
永遠に続くもの
・国内最大のマフィアのもとにハゲ頭の白衣の老人が失敗作で出来た『ハゲ薬』を持って現れる
商売やお金儲けが目的ではなくタダで譲ろうと老人はいう・・・
少しクスッっとする話を通じて社会の事について考えさせられる話となっている

チャレンジ運転
空港を降り乗り込んだタクシーでふと違和感を覚える。目線を料金メーターの横に向けると『チャレンジ無事故連続100日』と書いてある・・・
乗り込んだタクシーの中でプロについて考える話となっている

これ以外にも面白い話がたくさん収録されています
価格・出版社・ページ数
価格 :¥780円
出版社 :ちくま文庫
ページ数:365ページ
カテゴリ:短編小説・コラム集
著者情報
いしわたり淳治
青森県出身
1977年8月21日生まれ
ソニー・ミュージックエンタテインメント RED所属
1997年ロックバンドSUPERCARのメンバーとしてデビュー
2005年バンドを解散後作曲家として多くの楽曲を手掛ける
また、音楽プロデューサーとしても活動する
2021年野村陽一郎、中村泰輔らと結成した音楽ユニットTHE BLACKBANDとしても活動する
他執筆作品
コラム集『言葉にできない想いは本当にあるのか』
短編小説集『次の突き当たりをまっすぐ』
どんな人にお勧め
・サクッと読める話が好きな人
・いろんな話を読みたい人
・アーティスト独特な感性を感じたい人
合わないと思う人
・濃厚なストーリーを求めている人
・1つのストーリーがいいひと
・創作ストーリーのみでエッセイを読みたくない人
面白かったところ
・広い感性からなる話
アーティストとしての幅広い感性が伺える内容で短い話の中読者を楽しませてくれる
エッセイの方でもありふれた中の非凡な日々の話が伺える
・短編ゆえの読みやすさ
雑誌の1コーナーとして連載されていたものゆえに読み切れる長さになっており
その中で話が成り立つようにとても分かりやすい構成になっている
総括・感想
読了時間
5時間
1話あたり5~10分
対象年齢10~40代
評価
読みやすさ ★★★★★
一つ一つの話が短くサクッと読める
テンポ感 ★★★★★
短い中にも起承転結がしっかりしておりリズム良い
わかりやすさ★★★★
とんちの効いたような話もあるもののほとんどの話が分かりやすく楽しめる
総合評価 ★★★★★
全体的にきれいにまとまった短編集となっている
感想

1つの話は10ページ程度の短いものであるもののしっかり話としてまとまっておりとても読みやすい本です
読み終わった後に少し考えさせられるような話もあれば頓智の効いたような話、クスッと笑ってしまうようなオチのある話とどの話も味があって面白いです
エッセイでは彼の人生で思ったこと考えていることがつづられており読んでいる私たちにも考えさせられるものがあると思います
短編であるため通勤通学などのちょっとした時間に何か読んでみようかという時にこの本をいかがでしょうか
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