犯罪学者と推理作家のタッグがちょっと変わったお店で起こる事件に挑む!『怪しい店』
- sw2406
- 2024年8月22日
- 読了時間: 3分

価格・出版社・ページ数
価格 :1600¥+税
出版社 :株式会社KADOKAWA
ページ数:282ページ
著者情報
著者・経歴
有栖川有栖
4月26日生まれ 大阪出身
同志社大学法学部卒
1989年『月光ゲーム』で作家デビュー
2000年に設立された本格ミステリ作家クラブの会長に就任して、05年まで務める
受賞作品
『マレー鉄道の謎』日本推理小説家賞を受賞
『女王国の城』第8回本格ミステリー賞を受賞
『幻坂』第5回ほんま本大賞を受賞
『火村英生シリーズ』にて第3回吉川英治文庫賞を受賞
主な執筆作品
『双頭の悪魔』『46番目の密室』『暗い宿』『白い兎が逃げる』『乱烏の島』など…
本の簡単な紹介・あらすじ

推理作家・有栖川有栖と犯罪学者・火村英生コンビが活躍するミステリー小説、火村シリーズの1冊
本作では店を題材にした事件が5つ収録されている
登場人物
有栖川有栖:推理作家・作者と同姓同名であるが別人格のキャラクターである
火村英生: 犯罪学者教授
面白かったところ
1冊に5つの話が収録されておりそれぞれが短い話でありながら推理を楽しめる良い作品であった
様々な話があるが犯人視点の話ではこれほどまでに完璧に計画された殺人の中それでも出てしまったボロから推理でどんどん切り崩されていく恐怖感を味わうことができる
火村が仕事の途中で訪れた散髪店での話では見聞きした情報でよくあそこまで推理を巡らせることができると感心するほどであった

読了時間
5時間
評価
読みやすさ
複雑なほどこじれた事件ではない為読みやすい
テンポ感
短い話の中で起承転結がはっきりしておりとても読みやすかった
分かりやすさ
描写が丁寧でとても理解しやすい
どんな人におすすめ
・推理小説が好きな人
合わないと思う人
・推理小説が好きではない人
総括・感想
対象年齢
10~50代
おすすめ度:★★★★★
感想
どの話もわずかな手がかりから推理していき犯行の様子や動機までズバリと言い当て解決していく読み応えのある推理小説でした
文章がどことなくレトロチックな印象を受けるがそれがより話の解像度と推理小説としての雰囲気を高めていると思う
火村と有栖のコンビの探偵と助手のようなやりとりには二人の人間性が表れていてとても面白かった
本作のシリーズ作品として火村英生シリーズや作家アリスシリーズ他の作品もあるので気になったひとはそちらも読んでみてはいかがでしょうか
また、日テレにてシリーズがドラマ化されているので読了後に映像としてたのしむのも良いかと思います
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